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アパレルやグッズ向けのデザインを考える上で

2026/02/28 16:04

BANANA PRINTでは一般の方や企業様に向けてデザイン制作かのご相談もお受けしていますが

なぜ、そのようなサービスを行っているかというと
「デザインは専門知識をもって制作しないと、まるで使い物にならない」
という問題がある為です。

名刺や看板に印刷をするのであれば、正直デザインの整合性はそこまで問われません。
しかし、衣類などへの施工の場合は、紙に印刷をかけるのとは全く別のデザイン上の(実制作上の)ルールや条件があります。
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グラフィックアーティストの方やイラストレーターの方やクリエイターの方など
自身でデザインを入稿をされる方は これまでグッズ制作の時に 

どうして自分の作品は毎回同じような物しか作れないのか・・

仕上がりが変になったり
希望の施工を伝えても「不可」と言われてしまったり
異常に高い見積もりを返されてしまうのか・・

と頭を悩ませている場面を良く見聞きします。


これは、施工に使用するデザインと  紙への印刷などに使うグラフィックは似ているようで
用途や校正が全く違う「デザインルール」による問題が原因になっています


分かりやすい例として、 ハイブランドが一斉にロゴを変えた理由を考えてみます
※筆者の独断による考察ではあるものの、制作側からすれば明白な理由になっています

一見して分かるのは、 
昔のロゴの方がアーティスティックで個性的な物が多いです
変更後のロゴはどこも同じようなロゴになってしまっていることが分かります。

アーティストや批評家の方などは この一斉のロゴ変更を
「停滞した売上を変える為に伝統を破った」「新しいアートの表現に入った」という考察がされていましたが

プロダクトデザイナーから見ると理由は一目瞭然で

「グラフィックデザインをプロダクトデザインに変えた」と理解できます。


日本で大人気だったハイブランドも売上低迷の時期があり 全盛期に比べ縮小の傾向にありました。

世界的に経済も衰退していたこともあり、ラグジュアリーなドレスやジュエリーだけでは
売上を出せなくなっていたという状況で
ヴェルサーチがストリート系のカジュアル路線の顧客を取り込み
売上を大きく回復したことを皮切りにグッチ、ディオールなどもこれまでのラグジュアリー路線から
カジュアルなラインのウェアやグッズを大量に販売するようになっていき
ある時からラッパーや人気のアーティストなどをモデルやプロデューサーに起用しだし
明らかに富裕層ではなくカジュアル層やストリート路線の顧客を取り込む方向に切り替えていきました。

その過程で ロゴが一斉に変わっていったのは
『ロゴを変えなければ アパレル展開が出来ない』という物理的な問題に追い込まれ

グラフィックデザインだったロゴを プロダクトデザインのロゴに変更をせざるを得なかった

というのが、制作をメインとしているデザイナーは理解していました。

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かつてのハイブランドは コレクション用のドレスや貴金属やバッグが中心でした
つまりロゴを刺繍したり袖口に印刷したりという使い方はほぼしておらず
基本的には包装紙や包装箱への印字や、ロゴの金型を使うといった用途に限定されていました。

しかし、
カジュアル路線に切り替えるには 様々なパターンの施工やデザインが必要になります
その時に、これまでのグラフィックデザインのロゴでは 何も作れない という問題に突き当ったと推測できます。

↓実際にどういう問題が生じたのか推測は容易です↓



上記の様に、グラフィックデザインの校正を基準にしたフォントやロゴにしてしまうと
実際にアパレルにデザインを落とし込んだ時に

大きなサイズでの印刷の服しか作れない物になってしまいます。

小さいサイズでロゴを入れようとすると、 ロゴがグチャグチャに潰れたり カスれたり
ロゴが命のハイブランドとしては、自社の製品のロゴが歪んでいるような商品を販売する事は絶対に許されません。

しかし、現実問題として 今までのロゴには実制作上の問題が多すぎたため
カジュアル路線のウェアを生産していくためにはロゴ自体の変更をしなければならないという
問題が出てきたことが見て取れます。


もう一度、旧ロゴを見てましょう


旧ロゴを見てい見ると、その殆どがアパレル施工には不向きな形状、表現のデザインばかりです
つまり、箱や紙に印刷するには問題なかったが、ウェアそのものに施工するには使えないデザインだった
というのが ハイブランドが一斉にロゴ変更をしなければならなかった理由だと分かります。

このブログで何を伝えたいか

印刷看板や名刺に印刷するためのグラフィックロゴは どんな表現、どんな形状でもさして問題は出ませんが
実制作に使用するためのデザインの場合には 用途に合わせたサイズと形状と表現の中で収めなければ
『何も作れない』
『全く同じような物しか作れない』
『制作コストが異常に高くなってしまう』

という問題を引き起こすトリガーになってしまいます。
これは技術や機材の問題ではなく、物理の限界です。

なので、自身でデザインを作成して入稿されるクリエイターの方は
デザインを引くときには グラフィックデザインのルールでは無く
プロダクトデザインベースで校正を付ける癖を付けていけば

より、自分の理想やコスト範囲に合わせた範囲で制作の幅が広がっていくと思います。










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