2025/08/28 18:01

突然ですが、イケてない刺繍とは 何をもってイケてない となってしまうのでしょうか?
デザイン? カラー?
答えは その刺繍が ちゃんと刺繍として考えて作られているか
デザインを無視して ただ糸で縫っただけのものかです

プリントと刺繍の大きな違いは
プリントはデザインを塗りと線で表現しますが
刺繍は点と点を結んでデザインを表現していくので
点と点を結べないほど小さいディティールには不向きです。

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安く作ろうと思えば、方法はいろいろありますが
手を抜けば人件費が浮き
使用するインクや定着剤を半分にすれば原価も半分になります
しかし、その分 仕上がりとクオリティも同じように下がります
職人を雇用して運用するよりも、
日雇いの派遣アルバイトを入れた方がコストも浮きます
しかし、知識のある現場監督をおかないということは、
その現場にはコダワリや対応力は無くなり 定格的な物しか作れなくなってしまいます。
BANANA PRINTが デザインやデータからの相談や
印刷業者用の無地服以外にアパレル業の素体での制作の相談もお受けしているのは
世の中の誰もしもが ダサくても安ければ良い! クオリティが低くても安ければ問題ない!
という人だけでは無いと感じていたため
素人の方も相談できて、まともに制作の相談も出来るサービスを目指したのが始まりです。
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◆しかし、
サークルTシャツやチームTシャツなど 誰かに売る物ではなく
友人や知人同士で着るだけのものなら、 仕上がりやクオリティに関しては
そこまで求める必要はないとは思っています。
それは友人や家族の思い出の品なので、販売用の服とは意味が異なります。
ただし、作った物を全くの他人に販売する為に作る場合には
友人や知人に無料であげるのとは違い
その商品を買うお客さんに「ひどい物を買わされた」「安物をつかまされた」と、
思われるような物は販売すべきでは無いと感じています。
※そういうスタンスではじめたインディーのブランドは1シーズンで潰れてるため
安く仕上げたい 原価を下げたい という事は大事ですが
コストを下げた裏で 何が削られているのか 普通の制作業者はオモテには出しません。
裏では パンチデータの作成を省いたり インク量を削ったり
グレードの低い資材に変更するなど クオリティを下げることで制作コストを下げています。
無理な制作は 品質を下げるだけなので
原価を下げたい時には デザインを変える 寸法を変える といった別の方法でコストを下げることを優先することをお勧めしています。
●刺繍用 デザイン作成時の注意点
プリント時にも言える事ですが1mm以下のデザイン表現は
消えたり、歪んだり、耐久度が低くなってしまいます。
ディティールが2mm以上の太さがあれば、ほぼ刺繍は可能ですが
2mm以下に関しては糸のステッチ表現(一縫いでの表現=糸の太さ)になってしまうので
非常にデザインが弱々しく歪んでしまったり、糸が切れやすい仕上がりになってしまいます。

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●直接刺繍が出来ないなら、ワッペンという方法も
刺繍可能な箇所はボディによってことなります。
基本的にフラットな面で、刺繍機にセットできる形状をしていれば刺繍は可能ですが
生地が厚い、折り返しが厚い部分 金具をまたぐ 等の特殊な箇所への刺繍は困難です。
ですが、直接刺繍は出来なくとも、刺繍でワッペンを作り
それを縫い付けることは可能かもしれません。
また、販売用のデザインを考える時、「これはプリント用のデザイン」「これは刺繍用のデザイン」と
区別してデザインを作成することでオリジナルウェア作りの幅がより一層広がります。